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Channel: ケトルベルスイング 公認インストラクターによるブログ
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スイング

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昨年富士サファリパークのカンガルーと触れ合える広場でいきなり彼ら同士の喧嘩だか遊びだかが始まった。
突然始まり、そして他のカンガルーに躓いたのをきっかけに喧嘩が収まった。

よく見ると尻尾を軸足(?)に両脚で腹部を蹴っている。人間がこれを受けるとたちどころに重傷となるらしい。

ワンアームスイング
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インストラクターマニュアル含め、スイングのフォームを治す方法はたくさんある。
単純にして難しい、それがスイング。

単純と簡単は同意語ではないのだ。

スイングが何かを説明するより、とにかくデモンストレーションして他の人たちにも段階的にやらせてみる。
これしかない。

足首の動作を目に見えないくらいまでに制限する。表層的にはそんな感じだが、それをどう実現するか無数の方法あり。

ちなみにSFGインストラクターコースを通過した人でもこれができているとは限らない。

逆にしっかり教え込むと昨日始めたばかりの人でもできる。

松下タイケイ



1セット5回か1回を連続5セットか

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スイング、スナッチ、ミリタリープレス、ジャーク問わず、仮に1セット5回やってほしいと言われたら素直に5回連続でやるか?

1.5回とりあえずやる。
2.床にケトルベル置くことなく、1回を5セット繰り返す。

2でやってほしい。2はトレーニングのクォリティに尽きる。
5回のスイングは1回×5セットのごとく、10回のスイングは1回を10セットのごとく。

ミリタリープレス3回を1セットは1回を3セットのごとく丁寧に。そうすることで1回ごとの動きを覚えながら行うことができる。

松下タイケイ




トレーニングして迷い断ち切る

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先づ仁を学ばんか。先づ智を学ばんか。先づ勇を学ばんか。壮年にして道を問ふ者は南北を失ふ。
先づ水を呑まんか。先づ食を求めんか。先づ枕を取らんか。百里にして疲るる者は、彼れ是れをいかんせんとする。
大江匡房 闘戦経 より

日本最古の兵術書といわれる「闘戦経」から抜粋。

仁、智、勇、どれを勉強すればよいか、年配にして迷うようではもはや行く道はない。しかし百里歩いて疲れた者は水を飲む、食事をとる、寝るのどれを先にとるか迷うことはない。

要は立ち止まることなく行動しながら考えることが重要。
トレーニングにおける動きや疲れは、日常生活や仕事における判断の選択肢を少しずつ決めていっているようにも思える。

何も行動せず、ただ口を動かしている人ほど何もできずに躊躇する。迷ったらとりあえず運動してみよう。

1.1960年代にあったアメリカのある高校は体育授業を徹底しており、かなりハイレベルなトレーニングを生徒に施していた。ある生徒の動きが良くないことを見た先生が「君数学の成績わるいんじゃない?」と学業成績を見破った。
2.アメリカのイリノイ州の高校は全生徒にトレーニングを義務化し、行ったトレーニングについて記録つけるようにした。その学校の生徒が世界の数学大会に出場したところダントツで優勝したという。

頭の良し悪しは判断を随時下していくことがスタートのような気がする。余計なエネルギーあってそこで楽してしまうと終わり。まずそのエネルギーをトレーニングで消化し、危機意識や良好な判断力を身に着けるのに役立ててみよう。

松下タイケイ

FMS

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FMS(Functional Movement System)はグレイ・クックが発案し、現SFGチーフインストラクターのブレット・ジョーンズが共同で提携している運動の機能を測定するシステム。
現在日本でも普及している。私はケトルベルと連携したFMS認定を2009年に取得。

左右差の不均衡、上半身・下半身の連携、スタビリティ(バランス感覚)やモビリティを数値化して測定していく。

そのスコアが潜在的な身体の不具合を露呈していくのだ。
例えば一見名バスケットボール選手に見えて、その人にスクワットやらせてみると実はできていない。これは危険だということで、スクワットを様々な柔軟運動や簡単な自重トレーニング施してやっていく。

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写真ではオーバーヘッドスクワットをゴムバンドで補助するトレーニングの実習。2009年のCK-FMSのもの。

左右差
身体の左右差は多かれ少なかれある。右で挙がるものが左で挙がらない、ケトルベル使うと露骨にそれがわかる。

左右差は完全に埋まらないかもしれないが、均等にすることを目標にしておくことが重要。
パベル・ツァツーリン

身体の極端な左右差を抱えてスポーツやると怪我しやすい。なぜかと考えた時にこういえる。
1.頭の中では左右差があることを本質的に信じたくない。しかし実際左右差があると、神経で左右差無し前提で無理に体を動かそうとする。その積み重ねが肘や肩、骨盤などへの負担になる。
2.身体に左右差があっても、腕や手は左右同じ動作をしがちである。差がある身体に同等の動作を加えると無理が生じる。

アームバーや片足デッドリフトなど、拙著ケトルベルマニュアルを参考に頂くと良いでしょう。
本買いたくない、持っていない、そういう方はこのブログのどこかに左右差解消の手法書いたかもしれないので、ブログの全文検索で。

あるプロのトレーナーがFMSでスポーツチーム選手全員をFMS測定したところ、明らかに怪我しやすい3名を割り出した。シーズン途中で案の定怪我した選手らを見てチームのフロント陣が
「どうやってわかった?」と聞いたらしい。

例えば1億円で契約した選手でもFMSのスコアが悪ければシーズン開幕前に怪我して試合出場かなわぬことが考えられる。その予防策でもある。

昨今20代で肘や肩の問題抱える野球選手のこと考えるとこういう施策は必要ではないかと思う。

松下タイケイ




ダブルクリーン

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ケトルベルを胸元へラックするクリーン、これを2つ使えばダブルクリーンとなるのだが、32キロ2つや36キロ2つでやると完全なパワートレーニング。
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この前36キロ2つでのダブルクリーンが2回連続限界であることに気づいた。

ほぼダブルスイングに加え、ラックした時に体中のテンション使ってケトルベルを維持する。
これがアイソメトリック的な効果をもたらす。

肘を胴体から離してラックし、歩くかその状態を維持すると良いでしょう。

Tシャツ
身内が私のケトルベル活動支援すべくせっせとTシャツを作った。
新装ウェブページにて販売開始したのでぜひともご覧ください。

クレジット決済とコンビニ決済は目下準備中。

松下タイケイ





原則

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「ケトルベルを日本で普及しよう!」

という声かけに今一つノリが悪い私。幾人からもそういわれて実際本人たちがそれをやっているかというとそうでもない。

私自身年末年始除く毎週ほぼケトルベル指導に従事している中である意味ケトルベル普及に消極的。
1.習いたい人に教え、習いたくない人には教えない。
2.ケトルベルに関する肩書を特にほしいと思わない。
3.普及したいのは「原則」、ケトルベルではない。

写真は2008年のレベル2認定コース、見るとケトルベルを持たずにゲットアップやっている。つまりケトルベルを持たなくてもケトルベルの原則が成り立つのだ。

極端な話ケトルベルを利用した原則を習得し、それをパワーリフティングや自重トレーニングに生かせばいい。
それっきりケトルベルを使わなくても、たまに振り向くのも良いでしょう。

拙著ケトルベルマニュアルはそんな感じで書いてみた。ある読者の方はそのエッセンスを他のトレーニング手法に生かしていらっしゃる。これが本意とするところ。

松下タイケイ



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本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

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本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
酉年、年男になります。

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松下タイケイ

ベントプレス

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ベントプレスは昔のストロングマンたち、特にアーサー・サクソンとシグマンド・クラインが好んでやっていたリフト。
ポイント:
1.クリーンしたらラックポジションから肘を背中へ引く。つまり肘が脇腹より後ろに位置している。
2.写真でいえば右の腰を後ろへゆっくり突き出す。
3.前腕は終始床に対して垂直。頭とケトルベルの距離を少しずつ開いていく。頭とケトルベルが一緒に傾くのが初心者典型的なミス。
4.2では右足をまっすぐに。ただ、まだ腰を引かなければならない場合は膝を曲げても良い。
5.右肘がまっすぐになるまで腰を後ろへ引く。
6.5を実現するのに左手で右ひざへ触れにいく、いわゆる体の捻じれを入れると良い。
7.右肘がまっすぐになったら立ち上がる。

アーサー・サクソンの本によると、重心を左足へ少しずつ移動していくのがポイントだとか。

なぜベントプレスか?
1.スイングやミリタリープレスなどで収縮した広背筋を伸ばして引き戻す。
2.ミリタリープレスでは挙がらないような重量を頭上へ挙げることができる。
3.柔軟性と体の強化を促進

実はどこに効いているかなかなか実感できない。しかしやれば間違いないく強くなる。

左のミリタリープレスがいまいちしっくりこない場合は左のベントプレスを軽い重量でもいいのでやるといいでしょう。

松下タイケイ




あけましておめでとうございます

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新年おめでとうございます

本年度もよろしくお願いします。

相変わらずトレーニング→認定コース参加→トレーニング指導のサイクルを継続予定。

ブログも11年目に突入、インストラクター歴も本年6月で10年というマイルストーン。

バーベルも昨年暮れに導入。さてどうなるか。


松下タイケイ

自分が発揮できる最大の暴力をケトルベルのハンドルに集約

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本当にハードな思いをしなければソフト、柔軟、なごめる思いはできない。
強くなるにはリラックスの達人でなければならない。

リラックスするには深呼吸、手足を振る、時として笑う。これらが重要。

例えばミリタリープレスの工程では:
1.ケトルベルをクリーンする。その際ケトルベルを支えているのと背筋支える筋力以外をを抜く。
2.ケトルベルが挙がる角度を調整すべく姿勢を正す。
3.息を鼻から吸う。
4.自分が発揮できる最大の暴力をケトルベルのハンドルに集約して素早く挙げる。
5.挙げた軌道を戻るようにしてラックポジションに戻す。
6.再び最大の暴力をケトルベルのハンドルに集約して素早く挙げる。
7.挙げた軌道を戻るようにしてラックポジションに戻す。
8.床へ下す時は胸元からケトルベルをこぼすようにして脚の間へ振り、床へ戻ってきたところで着地。飛行機同様必ず丁寧な着陸を。ここ間違うと怪我しやすい。

松下タイケイ

トレーニングとは

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2017年の抱負は?目標は?

私は特になし。

設定しなくても変わっていくからだ。

特にマイナス要因が色々発生しなければ人間変わりようがない。給料減った、誰かに騙された、仕事で失敗した、こういう必要性に迫られてそれに対応してこそ人間変わる。

何かの本で読んだが、新たな発想は9割方マイナス要素からくる必需性や切迫性からくるものだという。
だから抱負や目標の9割はそのマイナスを期待しなければ成立しないことになる。

トレーニング

トレーニングと勉強だけは即日自分を変えることができる方法。

筋肉に負担かける。腱や靭帯に負荷をかける。重いもの挙げて精神的な負荷をかける。反復して体全体に負荷をかける。

ここから変化・変貌の必需性が生まれる。

翌日には微小ながら自分が変わっている。筋肉かもしれないし、腱かもしれない。神経系統がいくつか活性されたかもしれない。そこで何かしらの勉強や仕事をしてみたらどう変わっているか?


松下タイケイ

穴埋め的な記事

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正月早々、体調絶不調にて記事執筆意欲に至らず。過去記事のコピペでお許しを。。。。


トレーニングのキー項目 - 優先順位

1.柔軟性、関節可動域

2.スタビリティ - 押された・引っぱられたなど外的な要素でバランスを維持する能力

3.力 - 特定の重量を特定距離移動する (どんなに時間かかっても良い)

4.持久力 心肺機能だけでなく、筋持久力も(上の1~3も持久力を構成する)

5.パワー 特定の重量をできるだけ短時間で特定距離移動する

7つの基礎動作パターン

1.スクワット

2.ランジ

3.押す

4.引く

5.曲げる、折る

6.捻じる、捻る (ねじる ひねる)

7.歩く


トレーニングで成果を出す基本公式

力の定着 = 高負荷+回復

松下タイケイ

腰方形筋

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上記肋骨と骨盤を結ぶ「腰方形筋(Quadratus Lumborum)は収縮が強いと骨盤を引き付け、例えば右側だけ引き付けが強いと骨盤が傾き、腰痛らしき痛みが発生する。

自己診断で私は今この症状でトレーニングを止めている。

原因はトレーニングやりすぎと見た。

トレーニングは11月、12月にして
1.ファイターズプルアップ プログラムで広背筋の著しい駆使
2.年末にワンアームスイングを高回数
3.年末にベントプレスを数セット

おそらくガチガチになった広背筋へ胴体のひねりを伴うワンアームスイングと、腰方形筋が活用されるベントプレスをやったから腰方形筋収縮につながったものかと。

しゃがんで床にあるものを拾うと痛みが走る。これは筋肉が再び伸びるまで静養するしかない。

ワンアームスイング
ワンアームスイングを1セットあたり高回数で行う、あるいは極端に重いケトルベルで行うと、この腰方形筋の痛みが発生しやすい。
「腰が痛い」の原因のすべてがこれとは限らないが、痛みが骨盤の外側にある場合はこの可能性が高い。

縮んだ筋肉を伸ばしては?これを伸ばそうとするとかえって収縮を促進しやすい。
また、胴体深層部にある筋肉なのでマッサージや揉む行為などでは指が届かない。

まずは未然に防止すること。ワンアームスイングの回数を無理ない数字にすることを推奨する。
スナッチのように頭上にケトルベルを安定させられる動きでは問題ないが、片腕でのスイングでは胴体のひねりという負荷が随時かかる。なのでワンアームスイングの推奨回数は5回~10回を1セットに。

松下タイケイ

無料でリラックス、リカバリー

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フォームローラーやサプリメント、そしてプロのマッサージなどお金かければ色々と手に入るリラックス方法・リカバリー方法。しかし財布が寂しくなると心理的な苦痛になりストレス、再びまたこれらリラックス方法を求める。
こんなサイクルに陥らないかどうか。

それは別にして古今東西のリラックス方法、しかも無料か身近にあるものを使う。
1.腕や脚をプルプルに振る。これは侮れない。
2.風呂場でスポンジやタオルで体をこする。ジョージ・ハッケンシュミットによると乾いたスポンジが一番いいらしい。
3.大爆笑する。
4.体中の関節を一通り全部動かす。全部は無理としても思いつくものすべて。できたら顎を動かし、また眉も動かしてみよう。
5.いわずとしれた風呂。銭湯も良い。
6.散歩、つまり目的地のない移動。
7.昼寝は有効。
8.呼吸で体内調整をする。深呼吸だけでなく、様々な形で主観的な息遣い。
9.ストレッチ

これでも足りなかったらお金をかけてみればいい。8の呼吸とストレッチポールの組み合わせは効果高まるし、関節可動域広げ、ストレッチしつつマッサージに通えば自分で施術を注文できるようになるでしょう。


松下タイケイ

遅ればせながらトレーニング始め

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遅ればせながら昨日よりトレーニング始動。正月は股関節の痛み、これを時間かけて体を軽く動かしつつ、寝る時の姿勢を調整。今日もようやく指導先でトレーニングのデモができるようになったところ。

また、今年から以下を自分自答してみることにした。それに対して毎日答えを書き記すことに。

その一部だけ。
1.ごく少数の人たちしか信じない事実を挙げてみよ。(ピーター・ティールから抜粋)
2.ちまたで起こっている問題で、誰もまだ解決できていないこととは?
3.今日何か変えられると思ったことを3つ挙げよ。
4.他人にはキチガイだと思われがちで、自分が信ずることとは?

これらに毎日答えると結構難しいが、頭の体操になる。

なにもトレーニングのことでなくても良い。

ちなみに4の回答例、今日と昨日はこんな感じ。

1.興奮や刺激はあまり良くない。
2.知恵を学ばないと死ぬ。マスコミやテレビのまま信じてその通りに生活を続ければ早死にする。

で、今のところ目に見えた生活の変化は

「自動販売機の缶スープは二度と買わない」

この前500円投入したら釣りが出てこなかったからだ。神のお告げだと思っている。

松下タイケイ

ケトルベル持っていない側の手

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反対側の手、つまりケトルベル持っていない手で何をするかだけでも出力が変わってくる。

ミリタリープレスであれば握りこぶしを作って挙げる。スイングもしかり。

ゲットアップに関しては床についている手が比較的重要。これを私は最近になって気づいた次第。

今日も指導中にそんな局面にぶつかった。見ると生徒が立った所から最終的に床へ寝る際に勢いよく倒れるように寝るのを見てそこで以下の点を強調。
1.コアを活性化するドリルを導入した。
2.ケトルベル持っていない側の肩もパックする。肩を耳よりはるか後ろへ引く。
3.手のひらを地面に押し付ける。

3は手のひらへの刺激、つまり手が感じ取った感触が肩や胴体に伝わり体のコントロールが良くなる。
手のひらと足の裏はセンサー、これらで感じ取った情報が腕や脚の連動の起点となって胴体に伝達される。

もしゲットアップで手のひらを床についていなかったら、是非とも手のひらを床に押し付けてみてほしい。

松下タイケイ



パワー=スピードと重量の係数

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2006年頃に復刻版として発売された若木竹丸の本を運よく入手。フロアープレスで非公式世界記録を樹立した日本のストロングマンで、かつては大山倍達のトレーニングを指導していた。

写真は若木竹丸によるベントプレスの連続写真。昭和12年刊行とある。

ベントプレスは当然バーベルでやっても良い。しかしケトルベルでやれば年配の女性でもできるようになる。これがケトルベルの醍醐味。

パワー=スピードと重量の係数

昔よく外国人格闘家に対戦する日本人選手について解説する際に
「外国人選手がパワーある分、日本人はスピードで対抗する。」
という一般視聴者にわかりやすく言っていた。

結果ほぼいつも日本人選手が負けているというのを覚えている。

パワーとはスピードに重量がかかった時の係数なので、単にスピードという係数だけでは対抗できない。

尤も、格闘技の要素はパワーに限ったことではないが、上記解説員の理屈は成り立たない。

例えばケトルベルのミリタリープレス、32キロや40キロなど重い物を完璧なフォームで挙げるとする。これも動きに最大限のスピードが加わっているのだ。ほぼテンションゼロ状態の筋肉を一気に100%かそれに近い力へ増やすにはスピードあるいは瞬発力が必要。
何も持たずミリタリープレスをあたかも40キロのように挙げるとエライスピードでの挙手となる。
しかし40キロを挙げる時のスピードは重さに相殺されて非常に遅く見える。これがポイント。

松下タイケイ

トレーニング四分円 2011年の投稿から修正・加筆

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トレーニング四分円、こんなのがある。
縦軸は力、始点がゼロで上いけばいくほどその人の力が増える。
横はスキル、横へ行けば行くほどスキルが増える。
 
1 競技の初心者~中級者
野球でもサッカーでもウェイトトレーニングを最小限にして、競技の練習をする人たち。
競技の基本やルール習得、チームプレイを重視する。
 
2 競技のエリート、プロ選手
スキル備わっていて地域、全国レベル、プロ、世界レベルで競技する選手。
ルール習得やチームの作戦習得力に問題ないので、勝敗の差を筋力や持久力トレーニングで埋めたい。
 
3 ごく一般の生活送っている人
体重減らしたい、体がもう少し動くようになりたい、トレーニングにあまりスキル向上を求めない。
 
4 力やスピード動作が勝敗を決する競技者
このジャンルに含まれる競技者は限られる。100メートル走者、パワーリフター、重量挙げ選手、ケトルベル競技など。
 
いわゆる全国レベルのスポーツ選手がどれだけの力が必要か、デッドリフト250キロできればその競技の名選手になれるか?あるいはそこまでしなくてもスキルを磨けば良いか。

ここは推測でしかないが、ある程度の筋力や持久力を付けて、それより重い物は挙げても挙げなくても競技とは関係なくなる分岐点が発生する。そう私は考えている。

自由度

練習できる自由度、試合における自由度がある選手が勝つ。スキルを無意識レベルにまでしみこませ、関節や筋肉が柔らかい。かつその柔軟性を制御するバランスがある。そしてゼロ出力状態の筋肉へ一気に着火させられる。

これを実現するためのトレーニングであれば基本的になんでも良いのかなと私は思っている。

といいながら、競技者が扱うケトルベルの重さ上限を参考までに。たぶんこんな感じでしょう。

男性
ワンアームスイング 10回 - 自体重1/3重量 体重60キロは20キロ、体重70キロは24キロ
ゲットアップ 左右1回ずつ- 自体重1/2重量 体重60キロは28キロもしくは32キロ、体重80キロは40キロ
ミリタリープレス 1回 - 自体重1/3重量 体重60キロは20キロ、体重70キロは24キロ
スナッチ 10回 - 体重68キロ以下 20キロ 体重69キロ以上24キロ 体重100キロ以上 28キロ
ジャーク - スナッチと同様

女性
ワンアームスイング 10回 - 体重56キロ以上は20キロ、体重56キロ未満は16キロ
ゲットアップ 左右1回ずつ- 自体重1/3重量 体重56キロは16キロ~18キロ
ミリタリープレス 1回 - 自体重1/3重量 体重56キロは16キロ~18キロ
スナッチ 10回 - 体重56キロ未満 12キロ 体重56キロ以上 16キロ
ジャーク - スナッチと同様

私のようなケトルベルインストラクターは体重半分のミリタリープレスを課せられる。ここまでくるとミリタリープレスのスキルに特化せざるを得ないので、他にやらなければならないことある競技者は最小限のケトルベルスキル習得でできる範囲で。でなければ目標を見失ってしまう。

松下タイケイ




 

 
 

スイング、どこまで振り上げるか

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スイング、どこまで振り上げるか。
SFGでのケトルベルスイングは肩の高さまで振り上げれば良いとしている。クロスフィットなどはつむじの上、つまり両手で頭上までとしている。

何が、あるいはどれが正しいか?肩の高さまで振り上げてそれが完璧にできたら試しに頭の上の方まで振り上げてみると良い。ただそれだけ。

実際肩より高いところへ振り上げると確かに今まで感じ取れなかった筋肉群に波及している。
私の場合肩にかかっている。

ちなみに上の写真は頭上に挙げたスイングではない。頭上に挙がっていることに間違いはないのだが、実は上りの傾斜に立ってツーアームスイングをやっている。

かかとを高いところに乗せてスイングするとその分だけケトルベルが上に挙がるのだ。

当時の上級インストラクター、ジェフ・オコナーが高校アスリートのトレーニング指導に取り入れていたスイング。
つま先挙げることでふくらはぎや足首の屈伸も動員される。結果数インチの垂直跳び向上が見られたとか。
これは球技など走る、跳ぶ動作に有効なのだろう。

松下タイケイ

バーベルデッドリフトへ原則を適用

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昨日はケトルベルのあるジムで個人指導。

スイングとゲットアップ、ゴブレットスクワットなどを取り入れ、最終的にスナッチ。

両手を使うツーアームスイングにあってはケトルベルのハンドルを真っ二つに折るようにして振るよう念を押す。

これだけで広背筋と腕の連結ができることが多いからだ。
すると上半身駆動を主力とするスイングが仕上がる。つまり下半身が軽くなり、また初めての人の場合下半身の極度な筋肉痛がなくなる可能性もある。

試しに床に置いたケトルベル、そのハンドルを両手で握って手前に引き、真っ二つに折るようにするとケトルベルが少し浮くでしょう。

肩をパックすることにもつながってくる動作。

バーベル・デッドリフト
その個人指導で「デッドリフトのやり方ちょっと見てほしい」と言われた。
長らくバーベルをいじっていない私がそれに回答できるか否か、何も考えず
「いいですよ」

ただケトルベルの原則をデッドリフトに当てはめるしかない。そう断わって確認したところ、生徒のデッドリフトはどちらかというと下半身駆動で上半身に力を感じ取ることができなかった。

「ではバーベルを折って挙げてみましょう」

すると背中や脇にテンションがかかるようになったという感想になった。

バーベルに関してはこれ以上のアドバイスはできないが、これがケトルベル原則がバーベルに応用できる事例の1つ。

あるいはバーベル本来の原則をケトルベルに適用したものもあるかもしれない。

松下タイケイ

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