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Channel: ケトルベルスイング 公認インストラクターによるブログ
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11年前 格闘技

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目標を持つというごくシンプルなタスクが意外に難しい。つまりシンプル(単純)と簡単は同意語ではない。
単純とは難しくもなり簡単にもなる。

目標を立てろ、今すぐに!! と人に言われて立てるものではない。様々な思考プロセスと判断をもってようやくたどり着くものだ。だからまずトレーニング、それも体力トレーニングを。

11年前 格闘技
11年ほど前にケトルベルインストラクター資格取得すべくトレーニングをしていた頃、24キロ使ってひたすらスナッチやゲットアップをやっていた。32キロ2つをもってはダブルスイングやダブルクリーンなども。

当時キックボクシングや組技のスパーリングを時折やっていて、ケトルベルトレーニングがそれ相応に効果を表してきた。

「あれ、頭が痛くない。」

マススパー(打撃を加減したスパーリング)やっていたとはいえ、相手のパンチやキックが熱を帯びてハードになることしばしば。14オンスや16オンスのグローブとはいえ、顔面に打撃受けた翌日は頭痛が常。

以来頭部の耐久性は数段向上した。痛くないと練習幅が広がる。

組技は16オンスのグローブつけたまま総合格闘技スパーをやって、アームロックや腕十字、アキレス腱固めなどの関節技をするに至った。

松下タイケイ

ミリタリープレスと肩

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ケトルベルのミリタリープレス、肩の可動域通りの自由度がある分だけ肩の筋肉への負担が比較的軽い。

手のひらをパーにしたまま上がるということは握力ゼロでも頭上に重量を挙げるスキルが身に着く。
怪我しにくいゆえんがここにある。

反面バーベルでミリタリープレスをやるとやはり肩の筋肉に負荷がかかり、握力をどうしても意識する。

どうすればいいか。まずはケトルベルでミリタリープレスを学んでたまにバーベルでやる。この組み合わせがいいでしょう。

昨今バーベルでミリタリープレスやったところ、それなりにメリットがあったこと発覚。プルアップが前よりできるようになったのだ。

バーベルをクリーンして胸元に収めた状態とプルアップでバーを胸につけた状態、これがよく似ている。

さてこれからどうなるか。

ちなみに私はバーベルのミリタリープレス一切やらずに44キロのケトルベルミリタリープレスができた。つまり肩や握力を鍛えることなくこれが実現できる。

ケトルベルのメリットというか欠点というか。しかしバーベル、自重、ケトルベルの利点をつないでいけばより強くなれるでしょう。

松下タイケイ

When in doubt, train your grip and abdominal

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When in doubt, train your grip and abdominal.  Pavel Tsatsouline

もし迷ったらまずグリップと腹部を鍛えろ、パベルがこのようなことをあるポッドキャストで言っていた。

たしかに強く物を握るとそれだけ肩の筋肉が動員される。当然筋肉の動員が増えれば重い物が動く。

腹部も固めれば力を逃がさない。

松下タイケイ

肩より下にテンション

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トレーニング初心者が犯しやすい間違い、それはやはり最初に肩に力を入れてしまうこと。
僧帽筋や三角筋にテンションが集まってはならない。まず胸から下と握力の筋肉にテンションを集めて肩周りは緩める。

胸から下のテンションが固い土台だとしたら肩とそれより上の部位は機動力に欠かせない。

だからケトルベルのスイングやゲットアップでテンションを肩より下に集約する。これを習慣にすることが大事。

松下タイケイ

選択肢が少なければ迷わない

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概ね2つか3つくらいの方針や原則をもってトレーニングするのが良い。
パワーリフティングにデッドリフト、スクワット、ベンチプレスしかないのはある意味選択肢が少ない方が迷いがないから。

ケトルベルも同様で、大体3種目で事足りる。これを徹底的にやってエネルギーがはみ出たら次の3種目に波及する。

1980年代アメリカのトレーニング界が停滞してソ連や東欧が進んでいたのは前者が選択肢多く、後者は物が欠乏していたからと言われる。

パベルが色々な教材や認定コースで言っていたことが彼の国、旧ソ連を語っている。

「コーヒー、あるいはコーヒー無し。これが旧共産圏での選択肢だった。ある映画でロビン・ウィリアムズ扮するロシア人がニューヨークのコーヒー店に入り、そのコーヒーの種類の多さに卒倒された。」

「アメリカのトレーニングジムは最新鋭と呼ばれるマシンをそろえ、共産圏はゴミ捨て場にしか見えない器具が転がった場所がジム。」

「ソ連は国家がトレーニングの研究に膨大な費用をかけていた。そして役に立たない研究は切り捨てられ、良い物だけを残していく。資本主義社会は膨大な費用かけたトレーイング研究が失敗に終わっても投資した分だけでも市場から回収しなければならない。だから出鱈目なトレーニング手法や器具が世に出回るのだ。
しかし前者は研究費を湯水のように使ったためか、国家そのものの体制が崩壊してしまった。」

とにかく選択肢を少なく、シンプルに。

シンプルだからといって簡単ではない。シンプルに難しい、シンプルに厳しいもある。

松下タイケイ

トレーニングは疲労困憊手前で

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トレーニングは疲労困憊手前で終了する。

最後の1セットを失敗で終わらすと、失敗イメージをひきずったまま日を過ごすだけではない。

失敗に至ったルーチンを体が覚えてしまうのだ。

これはケトルベルに限らず他のトレーニングも同じ。

1.負荷や量を最大の70%から90%でトレーニングした後は30%~60%域でもトレーニングする。
2.体をひたすらほぐす。手足や胴体を振るだけでも回復力が数段上がる。

スポーツの練習も失敗でその日を終えれば、勝つイメージが沸かない。
トレーニングも同様。

仮に「勝ち」や成功の見込みが薄いトレーニング手法あるとしたら、部分的な動作をマスターしてからでいい。

スイングがなかなかできなければデッドリフトを繰り返す。スナッチができなければスイングとゲットアップを繰り返す。

ミリタリープレスがなかなか挙がらなければ握力を鍛え、フロントスクワットを導入し、目標重量でゲットアップをやる。パワー呼吸を取り入れてみる。

小さな部分的な成功の組み合わせがそのうち1つの動作につながる。

とにかく疲労困憊に追い込まないこと。

松下タイケイ

チャレンジ性ある種目を

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一見単純に見えて実は難しいトレーニング種目を極めるほど、体が強化される。

スイングやスナッチが代表例の一つ。ビデオで見ると振るだけの動作あるいは頭上へ振り上げる動作。

何をもって初動部位として使い、振り上げた時にどういうタイミングで最大の力を出し切るか、あるいは最大の荷重を体へ吸収するか。言えばきりがないくらいテクニックがある。

同時にテクニックをその重量で反復して学ぶことが直接トレーニング成果につながる。

だから●●を何回×何セットだけでは不確実な要素がトレーニングにある。

松下タイケイ

スイングと呼吸

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スイングは振り下ろした時に鼻からすすって振り上げた時に鋭く口から吐き出す。

スイングという激しい反動使う動作に加えて鋭く呼吸することで、呼吸に使われる筋肉群を鍛える。
パベル・ツァツーリンがそのようなことをポッドキャストで言っていた。

この呼吸に使う筋肉群が下半身へ流れる血流を解放してくれる。よって走る動作など脚への血液循環が促進されるとか。

スイングやって脚が疲れなくなる等の効果あるが、確かに上半身駆動で脚を動かしている感触がある。呼吸に使う筋肉群なのだろうか?

ちなみにAnatomy of Breathing という呼吸に使う筋肉を解説した本が英語で出ている。

松下タイケイ

2枚の板で挟んだ風船を無理にふくらまそうとしたらどうなるか?

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横隔膜の拡大、上は胸を押し上げ、下は肛門へ向けて圧力をかけていく。
ある程度強くなるには横隔膜を広げる筋肉の作用や強化が欠かせない。これが呼吸大切であることのゆえん。

ケトルベルのミリタリープレスであれば、上へ挙げるための肩の角度や背骨の位置調整も横隔膜で行う。でなければ背骨、つまり腰椎に膨大な負担がかかる。

広背筋の収縮と腹筋を固めたところに横隔膜の膨張が入ると相当体内に負荷がかかる。
縮まろうとしている体に対して呼吸でもって体を風船にしようとしているのだから、トレーニング過程で矛盾を起こしているのとそう変わりない。

2枚の板で挟んだ風船を無理にふくらまそうとしたらどうなるか?これがミリタリープレスやスイングなどで行う呼吸。

相反する動作が衝突すると体がどう反応するかは私も正直わからない。筋肉が増える、筋力が強化される、骨格が変わるなど体が色々と調整を始める。

これが一段強くなっていくコツ。

松下タイケイ

ケトルベルと他トレーニングの併用

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ケトルベルのみを使ってトレーニングしていくか、それとも他の物も併用して?

その人それぞれの選択である。私は長年ケトルベルに加えて自重トレーニングを取り入れていた。バーベルは今年から。いや厳密にいうとバーベルを自宅に置くのは20年ぶり。

とりあえずしばらくはケトルベル中心になるが、バーベルや自重トレーニングのつなぎにケトルベルを使うという位置づけもできる。

バーベルでスクワットした後、プルアップやった後にスイングやゲットアップやると左右格差の縮小や可動域の拡大など調整ができる。

実は私もケトルベルを教えていながら、読むトレーニング関連の本の大半はケトルベル以外の本。
バーベルのトレーニング手法や関節可動域、そしてトレーニング哲学などの習得に「ケトルベル」本体が関係ないことが多い。

その方がケトルベルを様々な角度から検証できる。

松下タイケイ

不都合を意図的に起こして解決糸口を探る

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不都合を意図的に起こして解決の糸口を探って実行する。成長とはそういうもので、トレーニングも疲労や不快感を起こしてそれを解決することをいう。

アメリカ空軍のパイロットでOODAループの発案者ジョン・ボイド大佐は人間基本的にサバイバルな状態にあってそこから解決の糸口を求める動物だという。トレーニングに限った話ではない。

日常生活でも空腹を満たすために働く、働くのを継続するために正しく働く。働かなければサバイバルな状態に追い込まれる。

だからトレーニングもサバイバルと目標の駆け引きになる。

ではあえてトレーニングしなくてもよいのでは?なぜトレーニングするか、どういう不都合を解決するか。

筋力をあえて鍛えなくてもいいという人でもこういう問題を抱えているでしょう。
それは「左右格差」と「呼吸」、そして「姿勢」。

これらを改善すれば生活も向上する。そう、生活のためにトレーニングするのだ。

左右格差解消のトレーニング
1.片足デッドリフト
2.スーツケースデッドリフト
3.ゲットアップ
4.ウィンドミル
5.ワンアームスイング
6.片足ミリタリープレス
7.アームバー
8.アームバーシリーズ~ベントプレスへの移行

呼吸改善のトレーニング
1.ワニ呼吸
2.スイング、バイオメカニック呼吸とともに
3.スナッチ、ダブル呼吸
4.ミリタリープレス、パワー呼吸
5.フロントスクワットとゴブレットスクワット、グラント呼吸

姿勢
1.左右格差解消のトレーニングと呼吸改善のトレーニングを参照

ちなみに前述のジョン・ボイド大佐は戦闘機パイロット時代40秒ボイドのあだ名がついていた。模擬空中戦で相手を40秒以内で仕留めていたそうだ。曰く「平常な時にはもう遅い」、つまり問題が発生していなければ何かがおかしいということになる。生きている以上人間様々な形でサバイバルになる。そこで解決の糸口を常に模索し考えていくことが必要。


松下タイケイ

手、指

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土日はトレーニング関連の講習を受けてきた。受けたのも数年ぶり。

座学ではなく、診断や実践もやるので色々と体で教わる内容。この中で床に手をつくこと、そしてどの指に重心を置くかが体を大きく変えることを実感。

習得内容はそのうち私のトレーニングに組み込む。

松下タイケイ

重量と床の関係

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スタビライザー筋肉が安定しなければ脳から筋肉に出力の指令を出さない。

このようなことを先日参加したトレーニングのコースで学んだ。実に4年ぶりのトレーニング関連講習の受講。それも日本では初めて。

重量と床の関係

床と重量の間、これに人間の体の部位を段階的に入れていく。
デッドリフトのように床に置いた重量も結局は足裏と手の間に体部位の連結を活性化させていく。
ミリタリープレスも肩と重量の間に肩関節、手首、肘を少しずつ入れていく。これをスタビライザーが調整しつつ主要筋肉が土台となる。

関節がほどよく動く可動域とスタビライーザー筋肉、そして主要筋肉の活用、これらが欠かせない。

松下タイケイ

一度吸って圧力を作り、その後腹斜筋などのスタビライーザー筋肉でその圧力をアイソメトリック的に維持する

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息吸った時に横隔膜が下へ押し付けられ、吐くと再び戻る。
上半身と下半身をつなぐこの腹腔圧がパワー源になる。
これを使ってスイングやミリタリープレスをすると相当な力の増加になる。

腹圧をまず骨盤へ向けて押し付ける、これが重要。
では息を吐いた時に腹圧がしぼむか?

一度吸って圧力を作り、その後腹斜筋などのスタビライーザー筋肉でその圧力をアイソメトリック的に維持する。こうすることで最大出力を継続することができる。

松下タイケイ

心を離す

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成果に向けてトレーニングしつつ、トレーニング成果から心を離す。これがトレーニングの結果につながる。

松下タイケイ

10年

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インストラクターコースに参加して今日で10年。

そんな参加実録なるものを書いているのでご参考までに。








一部リンク切れになっているビデオあるのでご承知おきを。
編集せずに当時のまま。今と当時とでは明らかに別人かのように考え方も見解も違うので2007年当時の松下タイケイとしてご覧いただければ。

松下タイケイ

怪我の抑止

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反動を利用したケトルベルの種目は正しいやり方で行っていれば怪我することはそうない。
疲れてくればスイングも低くなる。また、重ければそれほど高いところまで振りあがらない。
ケトルベルは道具が先導して動くと同時に体がそれについていかなければ次第に本体も低空飛行になっていく。

つまり怪我の抑止力が自動的に働くことがメリット。

もしスイングが腹部から腰のあたりまでしか振りあがらなかったらそこで中止、あるいは休みを入れること。

松下タイケイ

呼吸が止まれば動きも止まる

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先週受講したDNS(Dynamic Neuromuscular Stabilization)の講師がおっしゃっていたのが「呼吸が止まれば動きが止まる」という言葉。

高重量挙げて失敗する際、呼吸が尽きていないか。ここにポイントがある。呼吸が先行している時は動きもスムーズ、動きが先行して呼吸が後を追うとフォームが乱れ、呼吸が無視されるあるいは止まると動きが止まる。

理論上息が止まって挙がらなくなった時点でいったんリラックスし、再び息を入れるとそこから再び動くことができる。ためしにケトルベルを挙げてみて途中で呼吸を止めて静止、そこで息を吐いて肩をはじめとした体を緩め再び鼻から吸う。ここで余力を養って再び挙げ続ける。

もしスティッキングポイント(停止した状態)で息を抜いて体勢が維持できるのであればこれが可能。そういう意味では色々な呼吸パターンを習得した方がいいでしょう。

仮に40キロのケトルベルでミリタリープレスするとしたら、クリーンしたところである程度リラックスした方が挙げやすい。もちろん腹圧を高めて力づくで挙げることができたとしても必要ないところでは息を抜いてリラックスし、必要な分だけ吸って挙げ、下して再び息を抜く。これをマスターした方がいい。

松下タイケイ

最大重量であえて試さない

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MAX測定、つまり1回で挙げる最大重量について一言あるとしたら「怪我のリスクを覚悟せよ」。
もしスポーツのトレーニングでケトルベルやバーベルを使っているのなら、トレーンングによる怪我リスクは限りなくゼロパーセントでなければならない。

つまりパワーリフティング等の競技に参加しないのならば、高重量による最高記録を測る必要はあまりない。
やるなということではなく、必須ではないということになる。

特にバーベルを使ったスクワットやデッドリフト、そしてベンチプレスなどは体調万全でトレーニングプログラムも完璧な中でも怪我するものと聞く。トップアスリートやトレーニング専門家が怪我する話はよく聞く。

なので5回~10回挙がる重量を把握することでトレーニングで使う重量の目安にした方が良い。

怪我しやすい状況
高重量あつかって怪我しやす状況とはまずフォームが悪いこと。連動の中で発動しなければならない筋肉が発動しなければ挙がらない。挙がらないだけで済めばよいが、代わりにそれより弱い筋肉が使われれば怪我しやすくなる。

また、本来グラインド(つまり無反動)で挙げなければならないのにそれを反動や勢いで補うと怪我をしやすい。ケトルベルのミリタリープレスでいえば、ぎりぎり挙がらないところで脚の反動を使うこと。
反動使うのなら最初からその意図で。使わないのならば使わずに失敗した時点で終了する。これが怪我予防策。

あとは筋肉のリカバリー、これを怠ると怪我しやすくなる。主力トレーニング種目に加えて補助種目、リカバリー種目なども添える。主力トレーニングだけとはメインディッシュだけの夕食を毎晩食べるのに等しい。添え物も必要だ。

松下タイケイ

相乗効果

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1つのトレーニングで2種目以上やる場合、トレーニングの相乗効果が望める。
例えば腹筋を活性化させた後にスイングをやる。そうすることで体の出力を増した形でのスイングとなる。

ミリタリープレスの場合、軽くグリッパーなどをやった後に行うとこれもまた効果が出る。

組み合わせによって効くもの、効かないものがあるが、一方を軽くもう一方をハードにする組み合わせが良い。

強度のあるグリッパーを使ってからミリタリープレスをやると疲労になるし、腰に違和感抱えるほど腹筋に負担かけてからのスイングは逆効果。

何となく腹筋が負荷を記憶している、何となくグリッパーの感触が残っている程度で良い。

松下タイケイ

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